35キロ

 特別支援学校に通っていたころ、スクールバスの同じバス停のS君のお母さんから、「体重が35キロを超すと、抱えるのがきついよ」と言われたことがありました。S君は筋ジスの男の子で体格も良くすでに50キロを超していたと思います。長男は高等部3年生で体重35キロとなりました。普通の子どもでしたら、あきらかに少ない体重ですが、全介助の子どもの場合、やはり35キロは重いです。1日に何度も抱える場面があり、朝起きて着替えたあと車椅子に乗せる、食事の後一旦降ろしてそれから抱えてトイレに連れていく、そしてまた抱えて登校用の車椅子に乗せる、と朝の登校前だけでも5、6回くらいは子どもを抱える必要がありました。

 小学部の頃でしたが、特別支援学校の同級生のお母さんから、介護ベッドに変えたら、抱えるのが楽になったよ、と言われたことがありました。当時は毎日やっていて慣れていたこともあり、第一にマンションのリビングにベッドを置くと場所をとるので無理だなと思っていました。現在は、医療施設からの帰宅用に折りたたみのベッドを置いています。使ってみると腰やひざの負担はかなり軽減されるのがわかりました。私はすでに膝を痛めてしまっているので、もっと早くから介助に負担をかけないやり方をしていたら違ったかもしれないと思います。   

高等部時代のたかあき 体重35キロを超す

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