「子ども用車いす」を使う子たちがいます!

出典:国土交通省ウェブサイト

地下鉄などでこのようなポスターを目にしたことがあるかもしれません。ポスターにあるこの車いすは病気や障害のために移動が困難な子どもたちが使用しています。一見したところ赤ちゃん用のバギーと間違いやすく、公共の交通機関に乗車できなかったり、たたむことを要求されたりすることもあります。また子どもが小さい頃は通常のベビーカーを車いすとして利用することもあります。

長男は病気で重度の肢体不自由になったあと「車いす」として初めて使ったのは、2歳下の妹が使っていた赤ちゃん用のバギーでした。1歳になった妹がヨチヨチ歩きでバギーについてきている様子を見て、通りすがりの人から「お兄ちゃんが赤ちゃん返りしているのね」と言われたこともありました。確かにそう見えたと思います。

↓赤ちゃん用のバギーを使っていた時代。2台目は使わなくなった大きめのベビーカーがあるからと譲ってもらったもの。その頃は頭にクッションを置き、手作りの胸ベルトを当てていました。

長男は病気による中途障がいで、今まで歩けていたのが急に歩けなくなったため、病気で半年の入院生活のあと退院してからは、まず移動に困りました。そのため急遽赤ちゃん用のバギーで代用した時代が数年間ありましたが、その後はPTの先生に相談しながら体の状態に合わせた特注のバギー(車いす)を作りました。特注のバギーになってからも、障がいを持っていると思われずに、ここではバギーを使用しないでと言われたこともありました。

国土交通省のポスターの右下に「子ども用車いすマークもあります」と記載されていますが、そのひとつマムミニョンペッシュが製作しているのがこちらのマークです。

マムミニョンペッシュ ホームページより

「歩けない子なんです」と言うことは、障がいを持つ子の親歴が短い最初の頃は勇気がいりました。そんなとき、「子ども用の車いす」のマークがあってもっと周りに知ってもらえたらどんなに良かったかと思います。

このマークは、障がいの子を持つお母さんが発案し、同じく障がいの子どものいる縫子役のお母さんたちが手作りで製作し、必要とする家族に届けています。そのためにマムミニョンペッシュという会社を立ち上げ、その活動はすでに11年目に入りました。マムミニョンペッシュのママスタッフにお話しを聞きましたので、次回ご紹介します。

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