長男大病後の仕事の再開

 目の前には突然の大病後、身体の機能をかなり失った子どもがいて、まだ長女も0歳でしたから、その頃毎日の生活だけで必死でした。歩けない子が二人いるのは大変で、どうしても手が足りなくなることもよくありました。長男の退院後は障がいを持つ子どもが通う公立の通園施設に母子で通いました。また病気をする前まで長男が通っていた保育園へも、特例でしたが母子で週1回通いました。朝登園し、給食の時間に子どもに食べさせながら私も給食をいただくのは楽しみのひとつでした。その中で次男も生まれ、子ども3人を連れて出かけるときのスタイルは、長男の乗った大きめのバギーを押して、長女の手をひき、次男は抱っこバンドというものでした。そのような生活から数年、長男が養護学校へ入学する年になりました。ちょうどその頃、以前仕事を受けていた編集プロダクションの編集者Hさんから電話がありました。「今、仕事を受けられますか?」と問われ、あれからずっと休んでいるんです、と伝えると「まだ休んでるんですか?」と一言。確かに4年間も休んでいる状態でした。ちょうどその年の4月に長男は養護学校に入学するタイミングでしたので、「4月以降できます」と答えていました。実用書のライティングという内容で、復帰後初の仕事となりました。

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