3歳児神話

 子どもが大病した時、3歳にも満たない子どもを保育園に預けて仕事をすることが間違っているという意見も一部から言われました。3歳までは母親が育てなくてはいけないという、今ではあまり聞かなくなりましたが、いわゆる「3歳児神話」です。でも私を子どもの母親という立場だけでなく、一社会人としてみてくれる仕事先の関係の人がいたことは、その後の私にとって、プラスの面が大きかったと思います。また、長男の最初の入院中、命の危機を脱し、小児科の一般病棟に移ってからのことですが、病気する前に関わった仕事のひとつ、画家の生涯を絵本仕立てにした本が出版され、見本の1冊が送られてきました。当時子どもの回復がどこまでいくのか皆目わからず、この先どうやって育てていこうかと不安で苦しい時期でしたが、完成した本が届いたことは、とても嬉しい出来事でした。もう1冊取り寄せ、子どもの退院のとき、小児病棟の子どもたちが過ごすプレイルームに置いてくださいと看護師長さんに渡しました。

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